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2025年6月20日

【ホストクラブ規制】6月28日開始!NGになる広告用語4選

以前から、ホストクラブに関連する事件のニュースを見聞きするたび、胸が痛む思いでした。
もちろん、それも一つのビジネスの形であり、様々な事情でそこに通う人々がいることも理解しています。

しかし、その裏で多くの問題が起きているのも事実です。

そんな中、今回ついに、そのホストクラブのあり方に法的な規制が入ることになりました。

きらびやかなスーツに、派手な髪色。
あなたも街で、彼らの大きな広告看板を見たことはありませんか?
実は、あの見慣れた光景も、もうすぐ大きく変わるかもしれません。

最近ニュースで話題の「ホストクラブ規制」。
「〇億円プレイヤー」といった、お馴染みの言葉が使えなくなるけど、
一体どこまでがNGなの?と、具体的な線引きが気になりますよね。

その疑問、もっともです。今回の規制は私たちが思う以上に厳しく、
そして具体的です。

この記事では、2025年6月28日から施行される新しいルールに基づき、
警察庁が示した公式な通達から、今後ホストの広告でNGとなる用語を「4つの類型」に分け、
誰にでも分かるように解説していきます。

この記事を読めば、新しいルールの要点がスッキリわかります。

なぜ「神」や「No.1」という言葉まで規制対象なのか?
その背景にある社会問題への理解が深まり、
今後、街の広告がどう変わるのか、ニュースの「一歩先」を行く視点が手に入ります。

6月28日施行「ホストクラブ規制」とは?風営法改正のポイント

2025年6月28日、悪質なホストクラブによる被害を防ぐための新しいルール、「改正風営適正化法」がいよいよ施行されます。
これまで社会問題となっていた「高額売掛金」や、恋愛感情を利用した悪質な営業が、ついに法的に厳しく規制されることになります。
この章では、今回の法改正で「何が、どう変わるのか」という最も重要なポイントを解説します。

keyboard_arrow_right 1-1. 何が変わる?悪質な「要求」「威迫」が禁止行為に

今回の法改正で最も大きなポイントは、これまでグレーゾーンとされてきた悪質な行為が、明確な「禁止行為」として定められたことです。

具体的には、客の恋愛感情につけこんで高額な飲食を要求したり、料金の支払いをさせるために脅迫まがいの言動(威迫)をしたりすることが禁止されます。特に、借金返済のために売春やAV出演などを要求する行為は、新たに罰則(6月以下の拘禁刑か100万円以下の罰金)が設けられるなど、極めて重い犯罪行為として扱われることになりました。

keyboard_arrow_right 1-2. スカウトバックも禁止!金の流れを断ち切る新ルール

もう一つの重要な変更点が、ホストクラブを取り巻く「お金の流れ」への規制です。

今回の改正では、ホストなどが紹介した女性が性風俗店で働いた際、その見返りとして紹介者に支払われる「スカウトバック(紹介料)」が明確に禁止されました。
これは、ホストに女性を風俗店へ紹介させるインセンティブ(動機)を失くさせ、被害者を生み出す悪質な経済サイクルそのものを断ち切ることを目的とした、非常に重要なルールです。

なぜ今?「ホスト売掛金問題」と恋愛感情につけこむ悪質な手口

今回の法改正の背景には、もはや見過ごすことができないほど深刻化した「ホスト売掛金問題」があります。
なぜ、若い女性たちが巨額の借金を背負わされてしまうのか。
その根底には、ホストクラブ特有の会計システムと、女性たちの「好き」という気持ちを利用した、非常に悪質な手口が存在します。

keyboard_arrow_right 2-1. 社会問題化した高額「売掛金」の実態

「売掛金」とは、いわゆる「ツケ払い」のことです。悪質なホストは、客がその場では支払えないとわかっていながら、「愛しているから」「君のため」などと巧みに言い寄り、一晩で数百万円にもなる高額なシャンパンなどを注文させます。

こうして意図的に作られた巨額の「借金」を人質にとり、客を精神的に支配下に置くことこそが、この問題の出発点です。一度このサイクルに陥ると、女性が自力で抜け出すことは非常に困難になります。

keyboard_arrow_right 2-2. 「一緒に住もう」は誘惑?禁止される具体的な言葉とは

そして、借金の返済を迫る際に使われるのが、恋愛感情を利用した「誘惑」です。

警察庁の通達では、例えば「ホストとして成功したら結婚したい。そのためには、売春してもっと売上げに貢献してほしい」といった言葉が、明確に禁止される「誘惑」の例として挙げられました。
「好き」「結婚」「同棲」といった言葉を盾に、客を借金漬けにし、風俗で働かせる。この悪魔的な手口に、ついに法的なメスが入ったのです。

【一覧】「〇億円プレイヤー」「神」もNG!広告禁止用語4つの類型

今回の「ホストクラブ規制」で、特に大きな注目を集めているのが、ホストの広告や宣伝に関する新しいルールです。
警察庁は、「客の射幸心をそそり、違法行為を助長する」として、これまで当たり前だった数々のキャッチコピーを禁止しました。
ここでは、通達で示された「NG用語」を4つの類型に分けて、具体的に見ていきましょう。

keyboard_arrow_right 3-1. ①②営業成績・役職を示す言葉(No.1/レジェンドなど)

まず禁止されるのが、ホストの価値を売上金額と直結させ、客に過剰な消費を促す言葉です。

  1. ① 営業成績を直接的に示すもの

    「年間売上〇億円突破」「〇億円プレイヤー」「指名数No.1」など、具体的な数字で売上や人気を示す広告は全面的に禁止されます。ホストの価値を金額で格付けし、客の競争心を煽る言葉はNGと判断されました。

  2. ② 営業成績が上位と推測させるもの

    直接的な売上だけでなく、「幹部補佐」「頂点」「覇者」「神」「レジェンド」といった、そのホストが売上上位であることを匂わせる役職や称号も規制対象です。これもまた、客に「彼の地位を守るために大金を使わなければ」と思わせる効果があるためです。

keyboard_arrow_right 3-2. ③④競争や応援をあおる言葉(売上バトル/〇〇を推せ など)

次に、ホスト同士を競わせたり、客の「応援したい」という気持ちを過度に利用したりする表現も禁止されます。

  1. ③ ホスト間の競争を強調するもの

    「売上バトル開催中!」といったイベント告知や、単純に「カネ」といった言葉を使い、ホスト同士が金銭で競い合っていることを示す広告もアウトです。客がホストを「勝たせたい」一心で無理な支払いをしてしまうことを防ぐ狙いがあります。

  2. ④ 客に応援を過度にあおるもの

    「〇〇を推せ」「〇〇に溺れろ」といった、いわゆる「推し活」的な感情に訴えかける言葉も規制されます。恋愛感情やファン心理を利用し、過剰な消費を煽る表現は、今回の規制で特に問題視されている点です。

ホストクラブ規制は効果ある?今後の取り締まりと広告の変化

新しいルールが定められた一方で、多くの人が「これで本当に問題は解決するのだろうか?」という疑問を抱いています。
法律の穴を突いた、新たな手口が生まれる可能性はないのでしょうか。
この章では、規制の実効性について考察するとともに、今後のホストクラブの宣伝方法がどう変わっていくのかを予測します。

keyboard_arrow_right 4-1. 規制の実効性への疑問と、イタチごっこの可能性

今回の規制で、街の広告や店内のメニューから過激な言葉が消えることは間違いありません。しかし、根本的な問題解決に至るかは不透明です。

懸念されるのは、警察の目が届きにくい場所での、手口の巧妙化です。例えば、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)や、会員制のオンラインサロンといったクローズドな空間で、これまで以上に甘い言葉を使い、客を誘惑するケースが増える可能性があります。
結局は、法律と悪質業者の「イタチごっこ」が続くだけではないか、という厳しい見方があるのも事実です。

keyboard_arrow_right 4-2. 歌舞伎町の看板はどう変わる?新しいホストの宣伝方法とは

では、今後ホストたちは、どのような形で自分たちを宣伝していくのでしょうか。
「No.1」や「〇億円プレイヤー」といった、売上を指標とするアピールが不可能になる以上、宣伝の方向性を大きく変える必要があります。

これからは、売上や順位ではなく、ホスト個人の「人間的な魅力」や「世界観」をアピールする形に変化すると予測されます。例えば、「聞き上手No.1」「最高の癒しを提供」といった、接客スキルや個性を打ち出すキャッチコピーが主流になるかもしれません。
歌舞伎町など、夜の街の景色は、この夏を境に大きく様変わりすることになりそうです。

明日からニュースがもっとわかる!ホストクラブ規制の要点チェック

今回は、2025年6月28日から施行される「ホストクラブ規制」について、その背景にある社会問題から、驚くほど具体的な広告の禁止用語までを解説しました。
最後に、この記事の要点をチェックし、今後のニュースをより深く理解するための視点を手に入れましょう。

ホストクラブ規制 3つの重要ポイント
  • ①悪質な手口の明確な「禁止」と「罰則」

    これまで問題視されてきた、恋愛感情につけこんだ高額請求や、売掛金返済のための売春要求などが明確に禁止され、違反者には拘禁刑を含む厳しい罰則が科せられます。

  • ②過度な競争を煽る「広告」の禁止

    「〇億円プレイヤー」「No.1」「神」といった、売上至上主義や過度な競争を煽る広告用語は全面的に禁止。街の看板やSNSの景色が大きく変わることになります。

  • ③残された課題と「実効性」への視点

    法律には限界もあり、今後はSNSのDMなど、より見えにくい場所で手口が巧妙化する可能性も指摘されています。規制後も、問題が本当に解決に向かうのか、継続して注目していく必要があります。

この法改正は、夜の街の文化と、そこにまつわる社会問題の大きな転換点です。
施行日である6月28日以降、社会が、そしてホスト業界がどう変わっていくのか。この記事で得た知識を元に、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。

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