HOME > 出会い&恋愛 > 【実は正常な反応です】なぜマッチングアプリで会うのはめんどくさい?「心のブレーキ」を外す心理学
会う約束をしたのに、当日になると急に面倒になる…。
その気持ち、罪悪感は不要です。それはあなたを守る正常な「心のブレーキ」だから。
心理カウンセラーの筆者が、そのブレーキを自信に変え、次の一歩を軽くするための方法を解説します。
マッチングアプリで会う約束をしたのに、当日が近づくにつれて「めんどくさい…」と感じてしまう。
そんな自分を「やる気がない」「相手に失礼だ」と責めていませんか?
実はその感情、あなただけが感じている特別なものではありません。
むしろ、未知の体験から自分を守ろうとする、ごく自然な防衛反応なのです。
人間の脳は、予測不能な出来事を本能的に「リスク」として捉えます。マッチングアプリでの初対面は、まさにその塊です。
あなたの心が「面倒だ」と感じるのは、これから起こるかもしれないストレスから、あなた自身を守るための警報を鳴らしている状態。つまり、心が正常に機能している証拠なのです。
その「面倒」という一言の裏には、具体的にこんな感情が隠れています。
「心のブレーキ」の正体が、自分を守るための防衛反応であることは分かりましたね。
では、なぜあなたの心は「守り」に入ってしまうのでしょうか?
ここからは心理学的な視点で、多くの人が無意識に抱えている「ブレーキがかかる根本原因」を5つに分けて詳しく見ていきましょう。
マッチングアプリでの初対面は、いわば「相互評価」の場です。
「写真とイメージが違うと思われないか」「服装や話し方は変じゃないか」など、自分の全人格が採点されるような強いプレッシャーを感じてしまいます。
この「評価される恐怖」が、準備段階から心を重くさせる最大の原因です。
「最高に可愛いメイクで、気の利いた会話をして、相手に『また会いたい』と思わせないと…」
このように、自分に課すハードルが高すぎると、準備の段階で心身ともに疲れ果ててしまいます。
100点満点の自分でなければ会えないという完璧主義が、「準備が面倒」という気持ちに繋がるのです。
特に内向的な人は、人と会う際に多くのエネルギーを使います。
デートの前日から「何を話そう」「気まずくなったらどうしよう」と考えを巡らせることで、実際に会う前からすでに心のエネルギーを大量に消費してしまっている状態です。
当日には「もう気力が残っていない…」と感じるのも無理はありません。
以前マッチングした相手との会話が弾まなかったり、嫌な思いをしたりした経験はありませんか?
過去のデートでの失敗体験が心の傷になっていると、脳が「また同じように傷つくかもしれない」と危険を察知し、無意識に会うことを避けようとします。
メッセージのやり取りをしている段階は、相手への期待が最も高まる楽しい時間です。
しかし実際に会うことで、その理想が壊れてしまう可能性があります。
「会ってがっかりするくらいなら、このままの関係でいたい」という無意識の願望が、現実と向き合うことへの抵抗感を生んでいるのです。
「心のブレーキ」の正体と原因がわかったところで、一度立ち止まって自分の状態を客観的に見てみましょう。
これから挙げる項目に、あなたはいくつ当てはまりますか?
数が多ければ多いほど、あなたの心が悲鳴をあげているサインかもしれません。
正直な気持ちでチェックしてみてください。
まずは、デートの約束をしてから、実際に準備を始めるまでの気持ちや行動を振り返ってみましょう。
次に、家を出る直前や、待ち合わせ場所に向かっている時の気持ちをチェックしてみましょう。
チェックリストで自分の状態がわかったら、次はその「心のブレーキ」を優しく緩めていく番です。
「会うのが面倒」という気持ちは、考え方を少し変えるだけで「ちょっと楽しみかも」に変えることができます。
難しいテクニックは不要です。まずは自分自身にかけすぎているプレッシャーから解放してあげることから始めましょう。
あなたは、デートで100点満点の完璧な自分を演じようとしていませんか?
気の利いた会話、完璧なファッション、非の打ちどころのない振る舞い…そんなものは必要ありません。
「今日の目標は、とりあえず会って15分話すこと。それで60点!」というように、自分に対する合格ラインを大胆に下げてみましょう。
ハードルが下がれば、準備の面倒さも不思議と軽くなります。
自分だけでなく、相手に対しても完璧を求めていませんか?
「きっと素敵な人のはず」と期待しすぎると、相手の些細な言動にがっかりする「減点方式」に陥りがちです。
そうではなく、「笑顔が素敵だったら+1点」「話を聞いてくれたら+1点」というように、相手の良いところを見つけて加算していく「加点方式」に切り替えましょう。
この思考法なら、デートをポジティブな宝探しのように楽しめます。
思考法を変えるだけでなく、デートの「条件」を少し工夫するだけで、当日の心の負担は驚くほど軽くなります。
不安の原因は「何が起こるかわからない」という未知への恐怖です。
それならば、少しでも予測可能な要素を増やし、自分にとっての安全地帯を確保しておくのが効果的。
ここでは、誰でも簡単にできる準備を2つ紹介します。
初めての相手に、初めての場所…。これでは緊張が倍増してしまいます。
お店選びを任されたら、迷わずあなたが行き慣れたカフェやレストランを提案しましょう。
勝手がわかる場所なら、「どんな雰囲気だろう」「注文はどうしよう」といった余計な心配が不要になります。
自分のテリトリーに相手を招く感覚で、心に余裕を持つことができます。
「1〜2時間、相手を楽しませなければ…」というプレッシャーが、あなたを追い詰めています。
そうではなく、「今回はお試し。15分だけお茶して、合わなければ帰ろう」と自分に許可を出してあげましょう。
「もしダメでもすぐに終わる」と思えれば、驚くほど気軽な気持ちで家を出られます。
この「逃げ道」を用意しておくことが、心のブレーキを外すための重要な鍵です。
さあ、いよいよ最終ステップです。思考法を変え、事前の準備をしても、当日の朝や待ち合わせ場所で不安がピークになることはよくあります。
でも大丈夫。最後にあなたの背中をポンと押してくれる、とっておきの方法があります。
それは、「完璧であろう」と頑張ることをやめ、ありのままの自分をさらけ出してしまうこと。これが最強の解決策です。
緊張していることを隠そうとすると、表情は硬くなり、言葉もぎこちなくなって悪循環に陥ります。
そんな時は、勇気を出して会ってすぐに「〇〇さんはじめまして!実はすごく緊張してます」と正直に伝えてみてください。
相手は「自分だけじゃなかったんだ」と安心し、心の距離がぐっと縮まります。
緊張を隠すためのエネルギーが不要になり、一気に会話がしやすくなりますよ。
会話が途切れたり、少し失敗したりしても大丈夫。そんな不完全さも含めて、あなたという人間です。
完璧なキャラクターを演じ続ける関係は、長続きしません。
むしろ、少し弱さや素の部分を見せた方が、相手はあなたに親近感を覚え、本当の意味で心を開いてくれます。
心のブレーキを外し、ありのままの自分で、目の前の出会いを楽しんでみてください。
マッチングアプリで会うのがめんどくさいと感じるのは、決してあなたがおかしいからではありません。
それは、失敗や傷つくことから自分を守ろうとする、自然な「心のブレーキ」なのです。
大切なのは、完璧な自分を演じようとしないこと。
「60点でOK」とハードルを下げ、準備や思考法を少し工夫するだけで、心は驚くほど軽くなります。
心のブレーキの正体を知り、正しく対処すれば、それはあなたの味方になります。
この記事が、あなたが自信を持って次の一歩を踏み出すきっかけになることを心から願っています。
Tags: マッチングアプリ 会うのめんどくさい なぜ
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