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2025年10月9日

絶対見にいきたい」田島享央己 展 / gallery UG

絶対見にいきたい」田島享央己 展 / gallery UG

秋が深まり、どこか素敵なアートに触れたいと感じる季節になりましたね。
たくさんの展覧会情報が溢れる中で、「これは!」と思える特別な出会いを求めていませんか?
木彫家・田島享央己さんの作品は、ユーモラスで、どこかドキッとするような魅力がありますよね。
仏師の家系という伝統を背負いながら、常に私たちを驚かせる彼が、また新しい世界を見せてくれるようです。
『絶対見にいきたい』――多くのアートファンが待ち望んだ個展がいよいよ始まります。

この記事では、天王洲のgallery UGで開催される田島享央己さんの最新個展「This Boy」の見どころを、余すことなくお伝えします。
作品の背景や作家の想いを知れば、鑑賞体験は何倍も豊かなものになりますよ。

この記事を読めば、なぜ彼の作品は「かわいい」だけじゃないのか、そのユーモアと緊張感の秘密が分かります。
そして、木彫から平面作品にまで広がる彼の新たな挑戦を知ることで、展示をより深く味わえるでしょう。
あなたの「見にいきたい」という気持ちは「行かなきゃ」という確信に変わるはずです。

彫刻家・田島享央己とは?多くの人を魅了するその経歴

今回の個展の主役である田島享央己(たじま たかおき)氏は、現代アートシーンで今最も注目されている彫刻家の一人です。
一度見たら忘れられない、独特の存在感を放つ彼の作品は、なぜこれほどまでに多くの人の心を掴むのでしょうか。
まずは、その魅力の根幹をなす世界観と、多彩な経歴をご紹介します。

keyboard_arrow_right 1-1. ユーモアと緊張感が同居する独特の世界観

田島氏の作品の最大の魅力は、その多面性にあります。動物などをモチーフにした作品は、一見すると「かわいい」「ユーモラス」といった言葉で表現されますが、決してそれだけでは終わりません。

  1. 「かわいい」の奥にある深淵
    作品の持つ柔らかなフォルムや表情に心惹かれる一方、その奥にはどこか寂しさや怒り、祈りといった人間の根源的な感情が潜んでいます。
  2. 鑑賞者の想像力を刺激する「違和感」
    鑑賞者が「なぜだろう?」と感じるような、不思議な緊張感や違和感こそが、田島作品の核。そのアンバランスさが、私たちを作品の世界へ深く引き込みます。

keyboard_arrow_right 1-2. 木彫だけではない、広がり続ける表現の幅

田島氏の制作活動は、木彫という伝統的な技法を軸としながらも、常に進化を続けています。そのジャンルを横断する姿勢が、作品に現代性と独自性をもたらしています。

  1. 彫刻を起点とした多様な表現
    近年は彫刻だけでなく、平面作品やドローイング、陶芸などにも精力的に挑戦。それぞれのメディアの特性を活かしながら、自身の世界観を拡張しています。
  2. ジャンルレスな活動
    伝統的な彫刻家の枠に収まらず、現代アーティストとして表現の領域を自由に広げる姿勢が、多くの新しいアートファンを惹きつけています。今回の個展でも、木彫と平面の新作が同時に発表される予定です。

仏師の家系5代目!田島享央己の伝統と現代性

田島享央己氏の作品が持つ独特の深みを理解する上で、最も重要なのがそのルーツです。
彼は、江戸時代から続く仏師の家系の5代目として生まれました。
この特異な背景こそが、彼の作品に誰も真似できない品格と、伝統と現代性が交差する面白さを与えているのです。

keyboard_arrow_right 2-1. 受け継がれる伝統技術と木彫へのこだわり

仏師とは、仏像を専門に制作する彫刻家のこと。幼い頃から木に触れ、祈りの形を彫ることを間近に見て育った田島氏は、そのDNAに日本の伝統的な彫刻技術が深く刻まれています。

  1. 血筋に裏打ちされた確かな技巧
    作品から感じられる象徴的なフォルムや、鑑賞者を惹きつける繊細な質感は、一朝一夕で身につくものではありません。代々受け継がれてきた木との対話、そして人体や動物の構造に対する深い理解が、その造形を支えています。
  2. 一貫した木彫への軸足
    表現の幅を広げながらも、田島氏が制作の軸足を一貫して「木彫」に置いているのは、この素材が自身の表現の原点であると考えているからです。

keyboard_arrow_right 2-2. なぜ彼の作品は新しい?現代アートとしての彫刻

田島氏が単なる伝統工芸家と一線を画すのは、その伝統技術を「現代を表現する」ために使っている点にあります。彼は仏を彫るのではなく、現代に生きる私たち自身の姿を彫り出しているのです。

  1. 伝統技術で「現代人の心」を彫る
    彼が彫り出す動物たちの姿には、寂しさ、怒り、戸惑い、笑いといった、現代人が抱える複雑な感情が投影されています。仏師の技術をもって、神仏ではなく、不完全で愛おしい私たちの内面を描き出す点に、彼の作品の最大の新しさがあります。
  2. 祈りの形から、問いかける形へ
    伝統的な彫刻が「祈り」を捧げるためのものであるならば、田島氏の彫刻は、鑑賞者に「あなたはどう感じるか?」と問いかけるためのもの。だからこそ、私たちは彼の作品に深く共感し、自分自身の物語を重ねて見てしまうのです。

「かわいい」の奥に潜むもの。作品に込められた想い

田島享央己氏の作品を見て、多くの人が最初に口にするのが「かわいい」という言葉かもしれません。
しかし、作家本人はその奥に、全く異なる気配を潜ませていると言います。
ここでは、今回の個展に寄せられた作家のステートメントを紐解きながら、その作品に込められた本当の想いに迫ります。

keyboard_arrow_right 3-1. 作家ステートメント「無垢の影に」を読み解く

今回の個展に寄せて、田島氏は「無垢の影に」と題した文章を寄せています。彼はその中で、作為や技巧を捨て去った先にある「恐ろしいほど素朴な気配」に触れるために彫る、と語っています。

  1. 「かわいい」は仮面にすぎない
    作家によれば、私たちが「かわいい」と呼ぶ像たちの姿は、技巧を脱ぎ去った「仮面」であると言います。その奥には、ただひたむきな「愚直さ」が隠れています。
  2. 単純さの中に宿る力
    「つたなきものの奥に、力はひそむ。単純の底に、構造は息づく。」という言葉通り、彼は一見シンプルに見える造形の中にこそ、物事の構造や力が宿ると考えているのです。

keyboard_arrow_right 3-2. 相反する感情の共存こそが彫刻の本質

田島氏は、彫刻の本質は「相反するものを抱えた姿」にある、と断言します。道化が真剣に音を奏でるような「違和感」にこそ、作品の核があるのです。

  1. 内包される多様な感情
    彼の作品は、ただユーモラスなだけではありません。作家自身が挙げるように、「寂しさ。怒り。祈り。涙。戸惑い。笑い。」といった、私たちの誰もが内に抱える、矛盾した感情を同時に表現しています。
  2. あなた自身の感情を映し出す鏡
    だからこそ、鑑賞者は作品の前に立った時、自分自身の内面を見つめているような不思議な感覚に陥ります。作品は、見る人のその時々の感情を映し出す鏡のような役割を果たしてくれるのです。これが、多くの人が彼の作品に深く惹きつけられる理由です。
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【個展の見どころ】田島享央己「This Boy」 in gallery UG

今回で5回目となるgallery UGでの個展、田島享央己「This Boy」。
これまでのファンはもちろん、初めて彼の作品に触れる方にとっても、その創作活動の「今」を体感できる貴重な機会となります。
会場に足を運ぶ前に、本展の特に注目すべきポイントをチェックしておきましょう。

keyboard_arrow_right 1-1. 象徴的な木彫作品と注目の平面新作

本展では、田島氏の真骨頂である木彫作品に加え、近年精力的に取り組んでいる平面の新作も発表されます。彫刻と絵画、二つの異なるアプローチから、田島ワールドの神髄に迫ります。

  1. 深化する木彫表現
    代名詞とも言える動物などをモチーフにした木彫作品。伝統に裏打ちされた技巧と、ユーモラスで象徴的なフォルムが融合した最新作を間近で鑑賞できます。
  2. 平面作品との共鳴
    彫刻作品と平面作品が同じ空間に展示されることで、それぞれの作品が共鳴し、新たな物語が立ち上がります。立体と平面を行き来することで見えてくる、作家の思考の広がりをぜひ体感してください。

keyboard_arrow_right 1-2. タイトル「This Boy」に込められた意味とは

「This Boy」と題された本展。このシンプルなタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか。作家のステートメントを手がかりに、その核心に思いを馳せてみましょう。

  1. 無垢さへの眼差し
    作家が語る「恐ろしいほど素朴な気配」や「愚直さ」。それは、まるで無垢な少年のように、技巧や体裁を脱ぎ捨てた先にある本質を指しているのかもしれません。
  2. 鑑賞者自身の内なる「This Boy」
    作品に登場するキャラクターたちは、私たち自身の内に潜む、純粋で、矛盾を抱えた「少年」の姿を映し出す鏡なのかもしれません。会場で作品と対峙したとき、あなたはどんな「This Boy」に出会うでしょうか。

展覧会情報&gallery UG Tennozへのアクセス

作品の世界観に触れて、ますます個展に行きたくなった方も多いのではないでしょうか。
ここでは、展覧会の基本情報と、会場となる天王洲のギャラリーへのアクセス方法をまとめました。お出かけの前にぜひご確認ください。

keyboard_arrow_right 5-1. 会期・開廊時間・休廊日の詳細

見たい作品を見逃すことがないよう、会期や時間、お休みの日をしっかりチェックしておきましょう。

展覧会名
田島享央己 個展「This Boy」
会期
2025年10月24日(金) 〜 11月15日(土)
開廊時間
11:30 – 18:30
休廊日
日曜、月曜
入場料

keyboard_arrow_right 5-2. 会場「TERRADA ART COMPLEX II」への行き方

会場は、国内外の有力なアートギャラリーが集結する、天王洲の「TERRADA ART COMPLEX II」内にあります。

会場名
gallery UG Tennoz
住所
〒140-0002
東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX II 2F
アクセス
りんかい線 「天王洲アイル」駅 B出口より徒歩約8分
東京モノレール羽田空港線 「天王洲アイル」駅 南口より徒歩約9分
京急本線 「新馬場」駅 北口より徒歩約7分

天王洲エリアは他のギャラリーも多く、一日中アートを楽しめる注目のスポットです。ぜひ周辺も散策しながら、豊かな芸術の秋をお過ごしください。

今、田島享央己の個展を「絶対見にいきたい」3つの理由

ここまで、彫刻家・田島享央己氏の魅力と、最新個展「This Boy」の見どころを解説してきました。
最後に、なぜ今、私たちは彼の個展に足を運ぶべきなのか。その理由を3つに絞って、改めてお伝えします。
この記事を読み終えた後、きっとあなたは天王洲へ向かう準備を始めているはずです。

keyboard_arrow_right 6-1. 実物でしか味わえない、作品の気配と質感

田島氏の作品、特に木彫の真価は、実物を目の前にして初めて分かります。写真では決して伝わらない、作品が放つオーラをぜひ体感してください。

  1. 木の温もりと生命感
    画面越しでは分からない、木という素材が持つ温かみ、彫り跡の繊細さ、そしてまるで生きているかのような存在感。これらは、同じ空間に立つことでしか感じることのできない、彫刻鑑賞の醍醐味です。
  2. 空間全体で味わう世界観
    作品一点一点だけでなく、ギャラリーという空間全体を使って構成されるのが個展の魅力です。作品同士が共鳴し合う空間に身を置くことで、作家の世界観に深く没入できます。
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    keyboard_arrow_right 6-2. 現代を生きる私たちに問いかけるもの

    田島氏の作品は、ただ美しい、面白いだけではありません。その奥には、現代を生きる私たちの心に深く響く、普遍的な問いかけが隠されています。

    1. 伝統と現代の交差点に立つ
      仏師の家系という深い伝統を受け継ぎながら、現代的な感性で全く新しい表現を生み出す。その姿は、過去と未来の間で生きる私たち自身の姿と重なります。
    2. あなた自身の物語を映す鏡
      ユーモラスでありながら、寂しさや矛盾を抱えた作品たちは、私たち自身の内面を映し出す鏡です。作品と対話する時間は、自分自身と向き合う貴重な機会となるでしょう。

あなたの心を映す彫刻に、会いに行こう

仏師の家系という深い伝統と、現代を生きる私たちの感性が交差する彫刻家、田島享央己。
その待望の個展「This Boy」が、いよいよ幕を開けます。

本記事で紹介した見どころや作品の背景を知ることで、鑑賞体験はより深いものになるはずです。写真では決して伝わらない、木の香りや作品が放つ「気配」を、ぜひギャラリーの空間で直接感じてみてください。

展覧会は10月24日から11月15日までと、限られた期間での開催です。
この秋、日常を少し離れて、じっくりとアートと向き合う豊かな時間を過ごしてみませんか。
きっとそこには、あなた自身の物語を映し出す、忘れられない作品との出会いが待っています。

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